『あの』シュンカンの、『あの』過ちは

決して、貴方を恨んでした事ではありません。

望んで為た事ではないのです。ですから、


私を 許して下さい。



そして、私と…子の元へ――どうか。

帰って来て下さい。











お願いです。 帰って来て下さい。



私を、許して下さい。




まだ やり直せます。  だから、











『地上編』






強制的にラダトームから出立させられて、5日が経って、

道々テトテト歩き続けマイラに到着&逗留して、かれこれ今日で8日目。

ボクが(あくまで、不本意に)始めた『王女様探しの旅』。
ぶっちゃけて?言わせて頂ければ、成功確率は「空から豚が降って来る」レベルって、とこか。
それこそ。「なんでも願いを叶えてくれる御神木で作った掲示版」が必須条件な状況は既に明白―――って、

・・・・今、「お前、馬鹿だろ」とか「話が違うジャン!」って突っ込み入れたヤツ。




























一度、剣と盾を持たされたきりの
軍資金「ちょんぼり」で旅立ってこい。





























―――・・・・温情かけて、場所指定しないから。


いやいや、話が逸れたな。ともかく!
どう考えたって、さァ…―――。王立騎士団が3年も成果も無いまま、
何処の爪楊枝だか知れないボクを脅迫する程まで、切羽詰まってたんだから?



情報が無くて行き詰ったりとか、

ガセネタに無駄足を踏まされたりとか、

宿賃or路賃が尽きて二進も三進もいかなくなったりとか、

悪い『エチゴヤサン』や『オダイカンサマ』に騙されたりとか、



煮詰まる、行き詰る、旅先詰まるのは、ある意味で予想の範囲内なんだよ。
いくら「世の中楽に物事運べたら楽だよね」主義のボクでも、その辺は覚悟してたさ。
勿論? それはボクのせいじゃないからな!!積極性云々は、置いといて。
不可抗力だと思っている訳よ。「儘ならない〜〜♪日常ッ♪♪」ってヤツとしてな。


ようは、男ッの子が主人公の場合にあるケースだと・・・・。
在り得ない位にヒロインが拉致られたり、無駄に自分の出生理由が重たかったり、
自分が何かしら動く度に親しい人が死んでみたり、やたらと誰かに殺されそうになったり、
「幾らなんでも、お前!少しは学習しろよ (#^▽^)b"」と罵りたくなる位の悪人に騙されてばかりとか・・・する、さぁ?
苦境とか、災難とか、試練とか・・・・の。所謂『逆境ネタ』!
アドベンチャー、ロールプレイング、最近じゃシミュレーションにも入ってくる定番の展開!!
「♪瞳の奥には逞しく〜♪変わる彼がい〜た〜〜♪(ポポクロ)」と、10歳の王子も経験した、






アレだよ。――――――『アレ』っ!





・・・・ちなみに、ボクは、

「何事も起きるなかれと、忍び足でこっそり逃走する主義」だ。
頼むからボクを巻き込むな、そして手間を掛けさせるな。麗しき一般論、万歳!!……これ、持論。
そうさ、ボクは自他共に認める薄情モノなんだよ。基本的に。我が身が一番、可愛いヤツだよ。根本的に。









流石にもって、誰しもが気付かれたと思いたいが。

なんつぅか、此処までボクがキレている現状を、そろそろ把握してくれただろうか?
何でこんなに何処までも行く自己中人間のボクが、

面倒事!? 大歓迎ッ!!―――…みたいな、切腹宣言を豪語している事にッ!!



「ちょっとォ? 聞いてるの〜?? アレスさん。」



いや、聞いてない。お前の話なんて、何にも聞いてない。



「昨日〜ォ、マイラの近くに在った塔! ほォら〜、此処来る時に寄ってきたトコっ! もう、覚えてな〜いィ?」



生憎、そんな過去の記憶はをボクは持っていない。あそこにいた偏屈ジジィにコケにされた挙句、
「『銀の竪琴』を持ってこないとロトの子孫だと認めない」と、ほざかれて。瞬時に殺意 が芽生えた事なんて覚えてないッ!!



「今朝ね〜。あそこに朝食をタカリに行ったらさァ。す〜ンごい、情報が聞けてねェ!」



後生だから。お前、少し黙ってろ。




























「なァンと!件のお姫様が〜、

此処から直ぐそこの洞窟に

捕まっているンだってぇ!!!」





























――――・・・・あのさァ〜〜〜〜??????????


ボクに、幾つか質問をされてくれても良いかなぁ? 例えば、さ。

『ラダトームのお姫様』って、竜王の城に居るんじゃなかったのか??
、って云うか「3年もの間、行方不明」で「王立騎士団もお手上げ」じゃなかったか???
何度も最善を尽くしたけど、何一つ情報が無くて辛く苦しい思いをしていた、と云ってたよな???
ボクさ〜? 別にラダトームに納税してないし、させられた覚えもないけどさ。云ってもいいかッ!!?


働け、と。そりゃ、命を懸けて働け、と!
国民の皆さんに臭い足を向けて寝れるぐらいに働け、と!!

流離って1ヶ月も経ってないボクが、先に手に入れちゃってどうするのさ! この重要証言!…おかしいじゃないか!?
良いか??国民は国家の貯金箱じゃ無いんだぞ。お前らだって執政職を辞めたら国民だぞッ!!?…関係ないけど。
なんか、もう肩と云わず腰と云わず――――、まだ何にもしてないのに疲れちゃったよ。パトラッシュ。…あ、モノが違うか。








なんつうか・・・・、もう。


この任務、放棄しちゃ駄目か?

駄目なのか?? 駄目だろうな。多分。



「さァ〜さ! さっさと行かなきゃ、時間の無駄じゃ〜ン? 支度、支度ぅ!」



・・・・これで、ガセネタだったらどうしてくれようか。この女。










「しかし、シェーラ。独りで飯をタカリに行くなんて、汚い事してんなよ。」

「良ィじゃン? アレスに対してじゃないンだし〜。」

「そういう事を言っているんじゃないんだ。ボクは。」

「はいは〜ィ、分かりました。意外に潔癖なンだァ、アレス君ッて〜」



強請り、たかり、おぶさり、かぶさり程度の三流の悪行を
ボクに施そうとした所で、「してやろう」と思うだけ無駄だな!――――…って、
・・・・そーーじゃなくて! ボクが云いたいのは。



「『独りだけ美味しい思いしてんじゃねェーよ。この悪党v』 (#^□^)*」

「あ〜〜〜〜ァ…、そォゆーぅことですか〜。」



と、そんな負け犬論はこの際、忘却の彼方に置き去っていくとして。
今の現状を軽く説明すれば、ボクと悪党ことシェーラは既に洞窟への侵入を果たしていたりする。

本当言えば『毒沼de涙の大攻防!朝食摂るのを忘れてきたYOスペシャル』から話したかったけど、
運悪く、そんトキの記憶を何処かに置いてきた為に、それらは全カットスルーの方向で。


シェーラに案内されて到着した『悲劇のお姫様が囚われてる洞窟』っていうのが、また・・・・。

入り口なんて無駄に広かったし。その周辺にはドラキーっぽいのわんさか。
そのくせ、中は暗くてジメジメしてるし。松明の火だって直ぐ消えるし、これで3本目だし。
やたらめったら音は響くし。換気悪くて一酸化中毒になりそうだし。・・・・レミーラに変えようかな。

まぁ、ぶっちゃけて言わせて貰えば? マイラから南下して真っ直ぐ先の、
毒の沼地に閉ざされた曰くの洞窟は敵=悪の巣窟の「其れらしかった」・・・・それは断言してもいい。


ただ、どーーーーしても云いたい事といったら、一つだけ。
『ここに悲劇のお姫様は居るか居ないかッ!!?』その事だけだろう。
いや、ホント。居なかった怒るだけじゃ済まさないつもりだ。ボクのキョウの朝食に懸けて。



「確かさ、お姫様を攫ったのは竜王の配下・・・・だったけか??」

「そだねェ〜。」



つうことは、だ。こんな『悪意が溢れまくりのダンジョンですゥ』と言わんばかりの背景と
シェーラの持って来た話(←最早、信任感ゼロ)に『お姫様が居る』信憑性をつけて頂く為、
RPG全体の雰囲気も含めて、ゲームマスター(ホーリィ)様に希望するならば。



「洞窟内にドラゴン(中ボス)でも配置されていたら、完璧☆ なんだけどな。」

「ン〜? イベント戦闘の事ォ? 勘だけどォ〜、その内に―――――」



























































ぐうがががああぁぁぁぁぁぁぁっつ!!!(以下、エコー)





























「あるンじゃないの〜?・・・・・たぶん。ほらァ、」



























































ぐうがががああぁぁぁぁぁぁぁっつ!!!(以下、エコー)































どうしよう。ボク、まだ死にたくないんだけど。








後編は、いつ出来上がるのか…。
アレスの竜退治とあの人との初対面は、もう少しお待ち下さい。


05.04.19


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